poika(ダンナの方)です。身内の話で恐縮ですが、ヨメの書いた出産時の振り返りを読んで、じーんと来てしまいました。
出産の感動に浸りつつも、当時は急な入院・出産で色々な書類の手続きに慌ただしく対応する中、NICU(新生児特定集中治療室)に入院する赤ちゃんの状態を心配すると同時に、お金の心配もしていたことを思い出しました。
そこで、今回は実際に必要な費用についてまとめておきます。多少なりとも、同じような状況で不安に感じている方の参考になればと思います。
入院と出産、いくらかかる?
出産と入院にかかるお金
妻が帝王切開の手術を受けたのは大学病院です。8日間入院し、費用総額は約43万円でした。出産時にもらえる出産一時金が42万円ありますので、実質の支払いは約1万円です。
項目 |
支払うお金 |
頂くお金 |
分娩介助料 |
340,000円 |
– |
帝王切開手術・投薬等の入院診療費 ※高額療養費制度を適用 |
952,350円→86,954円 |
– |
食事療養費 |
4,320円 |
– |
出産一時金 |
– |
420,000円 |
合計 |
A. 431,274円 |
B. 420,000円 |
実際に支払った額は、A-B=11,274円です。
まずは出産時にもらえるお金として、出産育児一時金がありあす。企業に勤めている方(扶養も含む)は健康保険組合から、自営業等の方で国民健康保険へ加入しているのであれば、各自治体から、赤ちゃん一人につき42万円が支給されます。
直接支払制度を利用すれば、健保組合から直接、医療機関へ出産育児一時金を支払ってもらえるので、差額分の支払いをするだけで済みます。
さらに帝王切開の場合は、高額療養費制度が使えます。
高額療養費とは・・・
同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。70歳未満の方で、医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。
※引用元 全国健康保険協会HP
立て替え額が高額な場合は上記の「限度額適用認定証」を事前に用意しておけば、立替え払いと払い戻し申請の負担も軽減されますので、ぜひ支払い前に発行しておくと良いでしょう。
企業にお勤めの方(扶養も含む)であれば、加入している保険組合に連絡すれば発行してもらえます。国民健康保険に加入している方は、住民票のある市区町村の役所に申請します。
高額療養費の自己負担上限額は所得により決まります。
所得区分 |
自己負担限度額 |
ア)標準報酬月額83万円以上 |
252,600円+(総医療費-842,000円)×1% |
イ)標準報酬月額53万円~79万円 |
167,400円+(総医療費-558,000円)×1% |
ウ)標準報酬月額28万円~50万円 |
80,100円+(総医療費-267,000円)×1% |
エ)標準報酬月額26万円以下 |
57,600円 |
オ)低所得者 |
35,400円 |
※引用元 全国健康保険協会HP
NICUにかかるお金
続いてNICUにかかった費用です。約3週間NICUに入院して、支払額は約3万円です。
項目 |
支払うお金 |
入院診療費 ※子ども医療費助成制度を適用 |
239,750円→4,000円 |
食事療養費 |
18,360円 |
その他 |
8,790円 |
合計 |
31,150円 |
NICUの手厚い医療体制を見ていたので、相当な費用が掛かるのではと考えていましたが、子ども医療費助成制度によって杞憂となりました。子ども医療費助成制度は自治体により内容は異なるものの、日本全国の都道府県・市区町村で実施されているそうです。
今回、高額療養費制度や子ども医療費助成制度により、かなりの額の助成を受けることが出来ました。改めて日本の社会保障制度の手厚さを感じます。
また、初めての出産で夫婦共々わからないことだらけでしたが、病院の方が本当に親切に教えてくださいました。同じような境遇の方で困っていることがありましたらぜひ病院に相談してみてください。